長期運用と分散投資
投資信託は基本的に長期運用がすすめられます。それはなぜでしょうか?長期の運用により、複利の効果が得られること、期待リターンが安定することがあげられます。
複利の効果とは、資産運用によって増えた分の金額を、毎年再投資することによって大きな成果が得られるというものです。
毎年10%増えていく場合、10年後には100%分増えていると思われがちですが、それは間違いで、実際には約2.6倍になります。この差が出る根拠が複利の効果です。
また、長期運用によりリスク(不確実性)が低減されるということがいわれています。つまり、期待リターンが10%としたなら、そこから上や下にブレる範囲が狭まるということです。
これが長期投資のいいところです。また、投資信託では分散投資の効果も非常に大きなものが得られます。というのは、資産も銘柄も幅広く分散されるからです。
現代ポートフォリオ理論によると、異なる値動きの資産をポートフォリオに組み入れると、リスクが下がり安定した運用が可能になるということが立証されています。
投資信託は多くの資産へ分散投資するので、分散効果が非常に得やすくなっています。この分散投資を長期運用と組み合わせることにより、非常に高い効果を発揮します。
投資信託は本質的に分散効果があり、またそれを長期保有することにより複利の効果と安定した運用効果を得られることができる、非常にすぐれたものということができるでしょう。